市内はマスク着用義務継続 公共交通機関や相乗りサービスで

 

 

市内はマスク着用義務継続

公共交通機関や相乗りサービスで

 

ニューヨーク地下鉄の車内(本紙=3月28日)

 

 フロリダ州の連邦地裁は18日、公共交通機関でのマスク着用義務を違法とする判決を下した。その後、主要航空会社はマスク着用を求めないと発表。マーフィー知事がマスク着用義務を撤廃したニュージャージー州のニューアーク空港でも必要なくなった。19日、ニューヨーク・タイムズが報じた。

 しかし、ニューヨーク市内の地下鉄、バス、通勤列車を運行するMTAは18日、州の方針に従い、依然として利用者にマスク着用を求めると発表。ホークル知事も「周囲の人の安全のため、義務を果たして欲しい」とツイートした。タクシーやウーバーなどの相乗りサービスを管理する市タクシー・リムジン委員会は19日、運転手および利用者にマスク着用義務を継続すると発表。ニューヨーク・ニュージャージー港湾局(PA)は、州間のPATHトレイン、ジョン・F・ケネディー空港、ラガーディア空港ではマスクが必要としている。

 医療関係者は、フロリダ州での判決は医学的見地に立ったものではないと指摘。コロナ感染者が増えつつある中、マスク着用義務の撤廃は時期尚早と警鐘を鳴らす。公共交通機関の利用者支援団体や労働組合もマスク着用義務の継続を示した。

 また、地下鉄の利用者からは「コロナは消滅していない。家族を守るためにマスク着用を続ける」「マスクをしていると安心する」という声も聞かれた。

 


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