クイーンズ区のジョン・F・ケネディ(JFK)国際空港で26日午前1時30分ごろ、滑走路の先端に男2人が漂着してきたところを空港作業員が発見するという事件が起きた。
米紙ニューヨーク・ポストの取材に対し男の1人は「ジャマイカ湾でカヤックが転覆し、パドルが流されてしまった。船にうまく捕まれずそのまま流され、やっと安全地帯からJFKにたどり着いた」という。
同空港では2012年8月にも、水上オートバイの燃料切れが原因で男が8フィートのフェンスをよじ登り、今回の現場と同じ現場へ侵入する事件があった。
またいずれの場合も、1億ドルをかけて設置された侵入者感知システムの監視カメラやセンサーが侵入者を感知しておらず、関係者からは同システムに対し懸念の声が上がっているが、警察関係者は「男2人はセンサーが侵入者を感知する範囲外から同空港に侵入してきた」と話しており、ニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)も同様の声明を出している。
空港の警備関係者は今回の事件について、「空港警備の境界線を越えて滑走路へ上がるのは不法侵入にあたる」と指摘、港湾局警察はこの男2人に対し召喚状を発行した。