原発訴訟、福島も結審

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共同通信
東京電力福島第1原発事故で生活基盤を奪われたとして住民や避難した人らが国に損害賠償を求めた訴訟の上告審弁論のため最高裁へ向かう原告や弁護団=25日午後、東京都千代田区

 東京電力福島第1原発事故により地元での生業を奪われ、生活が一変したとして、福島県の住民や事故後各地に避難した人ら3500人超が国に損害賠償を求めた訴訟で、原告と国双方の意見を聞く上告審弁論が25日、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)で開かれた。同県の富岡町から郡山市に避難した原告深谷敬子さん(77)が「二度と被害を繰り返さないようにしてほしい」と意見陳述し、結審した。

 第2小法廷は群馬などの各県に避難した人らが国に賠償を求めた3件の集団訴訟も審理しており、弁論は3件目。5月16日に愛媛訴訟の弁論を開き、夏に統一判断を示す見通し。判決期日は後日指定される。