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2011年9月11日に発生した米中枢同時テロを巡る訴訟で、ニューヨーク連邦地裁は、乗っ取られた旅客機を所有するユナイテッド航空(現ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス)とアメリカン航空に対し、安全管理の不備からハイジャック犯を航空機に搭乗させ、世界貿易センタービル(WTC)に突入させたことの責任を問えるか、疑問視している。この審議は、18日に行われた法廷審問でアルビン・ヘラースタイン裁判官によってなされた。
テロ関連の訴訟の大半が決着しているなか、WTCの借地人であるラリー・シルバースタイン氏は未だ当時のユナイテッド航空とアメリカン航空の身分確認やセキュリティーチェックなどに不備や過失があったとして訴訟を続けている。同氏は、同事件で損失した財産および今後見込める予定だった収益は膨大であると指摘。すでに契約する保険会社から保険金を受け取っているが、両社に対し、さらなる損害賠償の支払を求めている。
ヘラースタイン裁判官は09年の裁判で他の航空会社に対する訴訟を却下した過去がある。当時は、WTCに追突したユナイテッド航空175便によって生じた損失を巡る訴訟だったが、これを例に挙げ同裁判官は「今回、ユナイテッド航空への訴訟を却下しなければ、私は矛盾しているか」とユナイテッド航空の弁護士に問い掛けた。同氏は裁判官に自身の論理に従うよう促し、「我々の責任義務は搭乗客にある」と答えている。
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