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New York, US
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2013.01.12 NEWS

NY市長と教職員組合の対立進む 不適切発言を受け

 ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は6日、毎週日曜日恒例のラジオ放送でニューヨーク市教職員組合(TFU)の現状を説明するため全米ライフル協会(NRA)を引き合いに出し、物議を醸している。
 ブルームバーグ市長は市の教育改革のために導入した新教師評価制度に対するコメントの中で、「教師は優秀な仲間と共に働きたいので組合と同調していない。NRAもまた協会員とリーダー達の考えが一致しない組織」と評価システムに抵抗するTFUへの見解を述べた。
 この発言に対し多くの市議会議員が、先月コネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件で命をかけて子供たちを守った教職員がいることを考慮し、「不適切な発言」だと同市長を批判している。
 TFUはブルームバーグ市長の教職員をサポートするのではなく、追放しようとする姿勢をする広告を「Good Morning America」「TheToday Show」「The Daily Show」などの人気テレビ番組内で放映している。

 また、ニューヨーク市議会議長のクリスティン・クイン氏を含む60人以上の市議会議員と州議会議員が市長に、「教職員と組合に対し早急に無条件で謝罪すること」を求めた嘆願書をサインした。
 これらの動きを受け、ブルームバーグ市長はその後の記者会見で自らの発言に対し、「組合教職員は過去10年の間に素晴らしい仕事をしてきた。評価制度はそれを示すもの」と教職員ではなく組合のリーダーらを批判していることを強調した。

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