アムトラック、前代未聞のハプニング 乗客乗せずに出発

 全米鉄道旅客公社アムトラックの高速鉄道「アセラ・エクスプレス2253号」が2日、ニューヨーク市のペンシルベニア駅(ペンステーション)からワシントンD.C.に向けて乗客を一人も乗せないまま出発した。
 駅構内放送に従って別のホームで待つ乗客を残して、問題の電車は午後3時にペンステーションを出発した。乗客がこれに気付いたのは電車が発車して数分経ってからだという。ある乗客は「誰もまったく状況を把握していなかった。信じられない体験だった」と話した。 すでに電車が出発したことに気付いた乗客がマネージャーに説明を迫り、怒りの収まらない乗客を鎮めようとピザが振る舞われた。しかし、それでも何人かの乗客はツイッターなどで憤りを露わにした。
 なお、同日の午後5時15分発の電車が乗りそびれたほぼ全ての乗客を乗せてペンステーションを出発した。
 アムトラックの広報担当のキンバリー・ウッズ氏によると、現在事故の原因を究明中だという。