インターネットの普及により、出会い系サイトやソーシャルメディアなどを通し、見知らぬ人との交流が気軽にできるようになったが、殺人や強盗などの凶悪事件に巻き込まれる被害者が全国的に急増。あらためて“オンラインでの出会い”に伴う危険性が注目されている。
ネット環境に詳しい専門家のヘム・ニガム氏は、多くの人が“オンライン=架空のもの・非現実的”という感覚で利用していることから、無意識のうちに必要以上に自身の個人情報を公開してしまうなど、ガードを緩めてしまっていると指摘。「誰かとオンラインで知り合った場合でも、付き合い方には用心しなければならない」と注意を促す。
さらに同氏は、オンラインで他人と対話をする中で何か不審に感じたら、相手により詳しい説明を求めることや、顔が見えるチャットで対話することを推奨している。また実際に会う場合は2人きりではなく、友人を含めたグループで公共の場で会うことも勧めている。
ニューヨーク市内でも出会い系サイトに関連する事件が多発。1月27日にクイーンズ区ジャクソンハイツの自宅アパートで、遺体となって発見されたデビッド・ランゲルさん(53歳)は、オンライン上で出会った何者かに殺害された可能性が高いとされている。
ランゲルさんは同性愛者であることを、知人やネット上でも公言していたため、市議会議員のダニエル・ドゥロム氏は性的嗜好に対する差別や偏見が原因で起こる憎悪犯罪の犠牲になった可能性があるとして、ニューヨーク市警察庁(NYPD)に徹底調査をするよう要求している。
また、トルコ内を一人で旅行している際に殺害されたスタテン島出身のサライ・シエラさんもまた、旅行前に人気画像共有サイト、インスタグラムで出会った複数の人と現地で会う計画を立てていたと家族が証言しているため、何らかの事件に巻き込まれた可能性がある。
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