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東京都の猪瀬直樹知事が米紙インタビューで2020年夏季五輪招致のライバル、イスタンブール(トルコ)を批判する趣旨の発言をした問題で、知事は30日、都庁で記者団の取材に応じ「不適切な発言で、訂正したい。イスラム圏の方に誤解を招く表現で申し訳なかった」と発言を撤回し、全面的に謝罪した。
29日に米紙の記事に反論するコメントを発表したが一転、軌道修正した。問題の早期の幕引きを図ったとみられる。
一方、国際オリンピック委員会(IOC)から東京招致委員会に、知事発言の事実関係について確認を求めるとともに規定を厳守するよう注意を促すメールが届き、招致委は30日、「ルールの順守を約束する」とする竹田恒和理事長の回答をメールで送った。
知事は4月中旬の米国出張中、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで「イスラム教国が共有するのはアラー(神)だけで、互いにけんかしており、階級がある」などと語った。
知事は30日、記者団に、インタビューでのやりとりについて「98%が(五輪招致の)東京のPRだった。最後に立ち上がる時の雑談で『イスラム初というのはそんなに意味があるのかな』という感想を述べた」と説明し、この際に発言があったと認めた。
他都市の批判などを禁じたIOCの行動規範への認識を問われると「甘かったと言えば甘かった」と述べた。ニューヨーク・タイムズ紙には抗議しない考えも明らかにした。
都は29日に「真意が正しく伝わっていない。他の立候補都市を批判する意図は全くなく、インタビューの文脈と異なる記事が出たことは非常に残念」とする知事コメントを発表。これに対し同紙は「記事には完全な自信がある」とする編集幹部の談話を明らかにした。
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