石綿建材メーカーを一斉提訴へ

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共同通信

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込み、肺がんや中皮腫などを患ったとして、元労働者と遺族ら約180人が建材メーカーに損害賠償を求め、6月7日に全国8地裁で一斉提訴することが分かった。弁護団が9日、東京都内で記者会見を開き、明らかにした。

 昨年5月に最高裁が国の責任を認め、被害者への給付金制度が創設された一方で、建材メーカーとは個別の審理が必要とされ、各地で訴訟が続いている。

 弁護団によると、新たに起こす訴訟では、最高裁が賠償責任を一部認めた建材メーカー11社を中心に、元労働者1人当たり2600万円の賠償を請求する。謝罪や和解などを働きかける狙いがある。