「ゼロリスク、思い込み怖い」

Published by
共同通信

 東日本大震災を超える規模で、震災後のかさ上げ地まで浸水するとした宮城県の津波想定の公表を受け、検討に当たった東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は10日、「住民は非常にショックだと思うが、ゼロリスクという思い込みが怖い。(過去の被害を)上回ったとき何をやらないといけないのか考えてもらうことが大事だ」と述べた。仙台市で報道陣の取材に応じた。

 同市で県内沿岸自治体の防災担当者らが出席した会合では「今までの想定を上回るような規模が考えられる。命を守る行動、避難をしっかりやってほしい」と述べ、避難計画のさらなる充実を求めた。