Published by
共同通信
共同通信
福島第1原発事故を巡り業務上過失致死傷罪で強制起訴され、一審で無罪となった東京電力の勝俣恒久元会長(82)ら旧経営陣3人の控訴審公判について、被害者参加代理人の弁護士らは11日、東京高裁に「審理を継続すべきだ」とする上申書を提出した。高裁は、検察官役の指定弁護士が請求した専門家の証人尋問や、第1原発の現場検証を採用せず、次回6月6日の公判で結審する見通しとなっている。
原発事故に関しては、地元から避難した住民らが起こした4件の損害賠償請求訴訟で、最高裁が今夏に国の責任を判断するとみられる。