乳児用粉ミルク不足が深刻化
乳児2人死亡で、大手リコールが主因
乳児用粉ミルクの大規模なリコールから3カ月が経過し、ニューヨーク市では、粉ミルク不足が深刻化している。乳児を持つ母親らは、粉ミルクを求めて奔走。ネットショッピングでも品切れ状態が続いており、粉ミルク不足への懸念は、市外にも及んでいる。ニューヨークポストが10日、報じた。
粉ミルク製造業者大手「アボット・ニュートリション」が経営するミシガン州スタージスの工場で製造された粉ミルクを飲んだ2人の赤ちゃんが死亡し、数人が細菌感染症を起こしたとの報告を受け、同社は2月17日、人気ブランドの「シミラック」と「アリメンタム」、「エレケア」のリコールを発表。このため、粉ミルク不足が起きている。
CNNが今週伝えたデータによると、全米の粉ミルク製品の40%が、現在品切れ状態にあるという。クイーンズ区フォレストヒルズにあるウォルグリーンには10日、在庫が3缶しかなかった。同区キューガーデンズにあるCVSでも、10日に販売された粉ミルクは全部で12缶。できるだけ多くの客に商品が行き渡るよう、店内には、粉ミルクの購入を「1人あたり最大3缶まで」と制限する看板が掲示されていた。
アボット・ニュートリション社は先月「ミシガン州での操業再開に向けて、米食品医薬品局(FDA)と協力している」との声明を発表した。
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