教員が過労死ライン超えて残業か

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共同通信

 埼玉県の私立聖望学園高が非正規雇用の教員だった20代男性に違法な残業をさせ、残業代も未払いだったとして、学校側が所沢労働基準監督署から是正勧告を受けていたことが13日、分かった。労働組合「私学教員ユニオン」が明らかにした。労組によると、残業時間は過労死ラインを超えていたという。

 是正勧告は3月に出された。男性は長い時で月約80時間の残業をしていたが、残業代相当分の手当は「教職調整額」などの名目で、月2万円程度しか支払われなかった。男性は3月に雇い止めされた後も労組を通じて団体交渉し、学校側から100万円超の残業代を追加で支払うとの申し出があったという。