ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は14日、昨年導入された新学力基準「コモンコア」での州統一試験の平均点数が前年に比べわずかに上昇したことを受け、「マイケル・ブルームバーグ前市長による前政権の貢献が大きい」と語った。
州統一試験の2014年度の平均点は、前年と比較して3〜8年生の算数で4.6パーセント、英語で2パーセント上昇した。デ・ブラシオ市長はことし1月に就任したため、対象期間のうち半分はブルームバーグ前市長の在任期間だったことになる。同市長は特に教育に関連する政策について、ブルームバーグ前市長とは大きく異なる方針を掲げており、前市長が推進していたチャータースクールの普及については方針を完全に切り替え予算削減を決定するなどして物議をかもしている。
デ・ブラシオ市長は14日に開催した記者会見で、「州統一試験の平均点改善について、前政権が果たした役割を賞賛したい」と述べたほか、「前政権とは教育に関する多くの問題について考えが異なるが、その功績について正しく評価するのは大切なことだ」と語った。
また同市長は、「州統一試験の平均点が上がったことは喜ばしい」とする一方で、「州統一試験だけを学力の基準とするべきではない」とも述べた。