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2013.07.24 NEWS NY

NY市長がリュー氏を提訴 契約破棄を理由に

ニューヨーク市初のアジア系市長を目指す市会計監査官のジョン・リュー氏


 ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は18日、市が結んだ契約を不合理に破棄したという理由で、市会計監査官のジョン・リュー氏を、マンハッタン区のニューヨーク州高位裁判所に提訴した。
 市は、市ホームレス・サービスの元局長ロバート・ヘス氏が運営するアギラ社に、南ブロンクス地区とマンハッタン区アッパーウエストにあるホームレス用シェルターの運営を6760万ドルで依頼する契約を結んでいたが、リュー氏は3日、周辺地域には同様の施設が点在しているため、同施設の利用者数が正確に把握できないことを理由に同契約を無効とした。
 しかし市長は、「市が契約を締結する権限を、会計監査官が奪う権利はない」とするのが裁判所の長年の見解であるとし、同氏を提訴した。市憲章の下では、市が結んだ契約を会計監査官が破棄できるのは、契約の過程で収賄など不正行為の可能性を示す証拠があった場合のみとされており、利用者数を問題とした今回の契約の破棄は、これに該当しない。
 ブルームバーグ氏は2006年にも、市とスナップル社が結んだ契約を破棄しようとした、当時の市会計監査官ウイリアム・トンプソン氏を提訴し、勝訴している。
 リュー氏とトンプソン氏の両氏は共に、次期ニューヨーク市長選の民主党候補に名前が挙がっている。

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