ナショナリズムあおる報道に警鐘

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共同通信

 ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、日本ジャーナリスト会議などは14日、戦争とメディアの関係について考えるシンポジウムを東京都内で開いた。登壇者からは「ナショナリズムをあおるような報道はあってはならない」とする意見や、有事に憲法改正を議論することの危うさを指摘する声などが上がった。

 ジャーナリストの青木理氏は過去の日本などを例に「戦争とメディアはある意味、相性が良い。戦争とメディアが両輪となって駆動することが起こり得る」と指摘。国内のウクライナ報道については「ロシアを『悪』と捉える感情が共有されやすい情報環境にいることも認識すべきだ」と警鐘を鳴らした。