ニューヨーク市で、壊れたパーキングチケット発給機(ミュニメーター)についての苦情が増加している。
市では毎年、数千件に及ぶパーキングチケット発給機の故障に関する苦情の電話を受けているが、前会計年度中に市運輸局(DOT)が受けた修理依頼の内、同発給機に関するものが4番目に多く、市が運営する苦情ホットライン(311)に寄せられた依頼件数全体の中ではトップ25番の中に入っている。
DOTは昨年、311を介して一昨年の2万2085件より54%多い3万4000件の修理依頼を受けており、ことしに入ってから7月までの間に1万7673件に達している。
2011年に姿を消した旧式のコイン投入型パーキングメーターは、故障の場合には駐車料金を支払わずに済んだが、ミュニメーター故障の場合は、同じブロック内にある壊れていない発給機で支払わねばならない。支払い免除となるのは、そのブロックの発給機がすべて故障している場合だけで、当該道路の駐車可能時間内のみとなっている。
同市は、ことしに入ってから既に2万2606件の苦情を受けているが、旧式メーターに対する苦情は運用されていた10年当時、9282件だけだった。設置に場所を取らずに済むことやクレジットまたはデビッドカードが使えることで導入されたミュニメーターだが、カードが詰まるなど、新たな問題も浮上している。