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共同通信
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日米両首脳は23日の東京での会談で、米国が自国の核兵器で日本の安全を保障する「核の傘」の重要性を確認する方針を固めた。共同声明に、米国が核と通常戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」の強化を明記する方向で調整を進める。一層の同盟強化を図る。複数の日米関係筋が20日、明らかにした。核兵器保有国であるロシアと中国に対抗する狙いがある。
プーチン・ロシア大統領の「核の脅し」を背景に、核攻撃は現実に起き得るとの懸念が内外に広がる。岸田文雄首相はこうした現状を受け、バイデン米大統領と共に「核の傘」を重視する姿勢を打ち出し、国内の不安を和らげる必要があると判断した。