映画宣伝にSNSが大活躍

 近年、宣伝活動にソーシャルメディアを利用する映画が増え、功を奏しているという。その効果は特に若者をターゲットにしたものに顕著に表れている。
 映画の興行成績を集積、分析するサイト「ボックス・オフィス・モジョ」によると、先週から公開が始まった若者向け人気小説の映画版「イフ・アイ・ステイ」は、初登場で1630万ドルを売り上げた。この売上の伸びには、同作品および主演女優クロエ・グレース・モレッツの「ツイッター」や「インスタグラム」「タンブラー」を使った潜在視聴者による話題作りの結果と考えられている。
 同作品のサイトでは、映画予告編の中で気に入ったシーンへの投票、ファンによる画像の投稿、またハッシュタグを使った画像の共有を行い、投票の結果人気のあったシーンやファンの写真を起用した新しいポスターを作成した。
 ティーン向けロマンス映画「ザ・フォルト・イン・アワー・スターズ」は、ことし6月の公開から2億7000万ドル以上を売り上げている。同作品も宣伝として、原作小説の著者ジョン・グリーン氏が撮影秘話や舞台裏の写真をインスタグラムで公開したり、タンブラーでファンが共有した画像のコンテストを開催したり、サウンドトラックに参加するミュージシャンによるコンサートを動画配信するなどして、売上の伸びに貢献している。現在同映画のインスタグラム・フォロワーは140万人。