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2013.12.14 NEWS

ホットドッグ屋台を公園から追い出し 富裕層団体「景観損ねる」

 マンハッタン区グリニッジビレッジにあるワシントン・スクエア・パークでホットドッグを販売していた屋台2軒が、園内での営業を停止することが分かった。市公園局が屋台との契約更新に応じなかったためで、同屋台は12月末までに公園外に移動する予定だという。
 情報筋によれば、ことし4月ごろに設立された同園の民間管理団体が、「近隣住民からホットドッグ屋台が公園の景観を損ねていると苦情が出ている」として、公園局にホットドッグ屋台を公園から追い出すよう要請したという。
 同団体の設立には映画俳優ジョン・レグイザモさんの妻であるジャスティンさんや、ソーシャライトのベロニカ・ブルガリさんらが関わっており、「周辺に住む富裕層が、公園を思い通りにしようとしている」という批判的な声も聞かれる。
 同園に関する情報を発信する「ワシントン・スクエア・パーク・ブログ」を運営するキャサリン・スワンさんは、「裕福な女性からなる民間団体が、一般市民が気付かないうちに決定権を持ち始めている」と指摘し、「彼らは今後、この公園を公共のスペースではなく、プライベートな高級庭園として扱うつもりだ」と怒りをあらわにしている。
 このような動きがある一方で、インド風クレープを販売する人気屋台「NYドーサ」や、高級アイスクリームの「エノテカ・ピッツェリア・ジェラート」は今後も同公園内で営業を続けることを認められているという。

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