地下鉄内で男が発砲、男性1人死亡
「残酷でホラー映画のよう」
地下鉄Q路線の車両内で22日午前11時40分頃、突然男が銃を発砲し、銃弾を受けたダニエル・エンリケスさん(48)が死亡するという事件が発生した。23日、ニューヨーク・タイムズが報じた。
事件は地下鉄がブルックリン橋を渡っている途中で発生。警察によると、車両内を行ったり来たりしていた男が、中央部分で突然銃を取り出すと至近距離で一方的に発砲したという。銃弾はエンリケズさんの胸に当たり、搬送された病院で死亡が確認された。地下鉄がカナルストリート駅に到着すると警官も多数駆けつけて辺りは騒然となった。犯人の男は騒ぎに乗じて逃亡。現在、警察が行方を追っている。目撃情報では肌は浅黒く、ひげがあり、がっしりした体格だったという。
エンリケスさんはブルックリン区パークスロープ在住。マンハッタンでの昼食に向かう途中だった。凶弾に倒れる1時間前にメキシコから移民してきた両親の健康を気遣うテキストを送っている。「残酷で、ホラー映画のようだ」と妹のグリセルダ・ビルさん(43)は困惑を隠せずにいる。
地下鉄N路線で少なくとも23人が負傷した銃乱射事件が起きたのは4月。アダムズ知事は同日、犯人逮捕を約束し、地下鉄内に「警官を遍在させる」と話した。ホークル知事も「誰もが安心して地下鉄を使えて当然。それが実現するよう戦いを続ける」とツイートした。
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