授業中に「シナモン・チャレンジ」 スタテン島の教師に厳重注意

 高校の料理クラス担任教師が、シナモンの粉末を飲み込む危険なゲームを生徒にさせたとして、警察より厳重注意を受けた。
 「シナモン・チャレンジ」と呼ばれるこのゲームは、口内の乾燥、咳、吐き気に耐えながらスプーン1杯のシナモンを飲み込むというもので、数年前から動画投稿サイト「ユーチューブ」などで流行っていた。調書によると、スタテン島のニュー・ドープ高校に勤めるマシュー・ヘイズ氏(40)は、ココアとシナモンの味と使用方法を生徒に認識させるために、授業中に同ゲームを行ったという。
 ヘイズ氏がシナモン・チャレンジをクラスで行なったことに対し、2013年11月に匿名で苦情が寄せられ調査が行なわれた。ある職員が調査官に話した内容によると、5〜10人の生徒が同ゲームに参加し、一番長く口内にシナモンを残した生徒が優勝。優勝者にはおもちゃのアクセサリーや特別単位が与えられたという。また調書には「ヘイズ氏は生徒がシナモンを吐き出した場合に備え水とゴミ箱を用意していた」「生徒の一人はシナモンを吐き出したが、それはシナモンが苦かったため」と記されている。
 ヘイズ氏は「授業計画にシナモン・チャレンジ」を記載していたが、実際には安全に気を付けて1度しか行なわなかった」と謝罪した。
 これに対しヘイズ氏の近隣住民は「問題になるとわかっていたら行なっていなかったはずだ。自分の子どもや生徒を危険にさらす人ではない」とし、ほかの住民は「シナモンがこのような問題を引き起こすとは思ってもみなかった。生徒たちは学校でやるよりも前から家でも同じゲームをやっているのでは」と述べた。