警官が生後2カ月の女児の命救う 呼吸停止の女児に胸部圧迫

 警官による一般市民への暴力事件が取り沙汰される昨今であるが、26日にニューヨーク市警察(NYPD)の警官がブロンクス区で生後2カ月の女児の命を救うという、明るいニュースが報道された。
 同区のフォーダム・マナー・アパートの前でレーダーガンによるスピード違反の取り締まりを行っていたジョニー・カスティロ巡査(38)は、同日午前11時40分頃同アパートに住む女性から、「2カ月の娘の呼吸が停止した」との通報を受け現場に駆けつけた。カスティロ巡査は台所のテーブルの上に横たわり青ざめて意識を失ったアデリン・ペナ=フェルナンデスちゃんに、軽く胸部を圧迫する心臓マッサージを4回行ったところ、アデリンちゃんは意識を取り戻し、カスティロ巡査に微笑みかけたという。アデリンちゃんは同日夜、病院に搬送され手当てを受けた。
 カスティロ巡査は退役軍人で、陸軍の狙撃兵としてイラクのバグダッドへ派遣されていた。職務中の功績を讃えられ、複数の勲章を授与されたほか、ジョージ・W・ブッシュ元大統領からの大統領表彰も受けているという。