毎年夏の貧困者食糧不足に対応するためにニューヨーク市議会は26日、市内5区でフードドライブを開始したと発表した。
今月25日から29日の間に、市議会の職員は各自の担当地区で保存食品を集め、集まった食料品を市内の食料貯蔵庫へ寄付する。
メリッサ・ビベルト 市議会議長は同日、ブロンクス区での記者会見で「食料安全保障は基本的人権であるのに、あまりにも多くのニューヨーク市民が毎晩空腹で眠りについている」と現状を訴えた。昨年、空腹者救援組織の半数が十分な公料を確保できず、食べ物を求めて訪れた人々の要望に応えられなかったという。
擁護団体ニューヨーク・コアリション・アゲンスト・ハンガーの常任理事ジョール・バーグ氏は、「私が就任した13年前から市では食料不足が続いており、慈善団体の援助だけでは補いきれていない。夏の間、子ども達に食料補助を行うというビル・デ・ブラシオ 市長の取り組みも不十分である。昨年秋に行われた補助的栄養支援制度(SNAP)の削減も、食料不足に拍車をかけた」と訴えた。
市議会は、次年度の予算の内、132万ドルをフードバンク、公料貯蔵庫、スープキッチン(公料供給所)のために確保することを約束している。