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共同通信
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北海道・知床半島沖で観光船「KAZU 1」が沈没した事故で、専門業者「日本サルヴェージ」は26日、えい航中に水深182メートルの海底に落下した船体の引き揚げ作業を開始した。同日中に海面上までつり上げ、同社の作業船「海進」の左側面に「横抱き」と呼ばれる手法で固定。いかりを下ろせる浅い海域に移動し、クレーンで海進の上に載せる。
同社は25日、無人潜水機を使い、ナイロン製ベルト2本を船体の前部と後部に取り付けた。26日は、海進からワイヤで下ろした鋼鉄製の枠にベルトを接続。つり上げて海進に載せた後、27日にも網走港に入り、数日かけて内部の水を抜いて陸揚げする。