NYファッション・ウィーク開幕 2015春/夏コレクション

今季大人のカジュアルスタイルを提唱する、NY発ブランド「Jack Spade」(photo:Yagihashi)

 世界一影響力のあるファッション誌といわれる「VOGUE」をはじめ、各ファッション誌が年間でもっとも力を入れ、その冊子の厚さを競う秋のファッション号(9月号)がニューススタンドに並び始めたら、ニューヨークにファッション・ウィークがやってくる。
 ニューヨーク・コレクション(Mercedes-Benz Fashion Week Spring Summer 2015)は4日より、今季もリンカーンセンターをメーン会場に開催される。暑さを盛り返してきたニューヨークに、さらなる熱気がランウェイを駆け抜ける。
 世界中からファッション業界関係者がニューヨーク入りする中、3日には既にいくつかのファッションイベントやプレゼンテーションが始まっている。北欧のデザインを取り入れたアメリカのブランド「SKAGEN」はこの時期に合わせ、タイムズスクエアに世界で4番目となる路面店をオープン。ミニマルなデザインとリーズナブルな価格帯のライフスタイルブランドとして、時計、ステーショナリー、バックなどのアクセサリーを販売する。日本では今季より販売開始、路面店も来年オープンする予定だ。
 前回のプレゼンテーションをニューヨーク市立図書館で行なった「Jack Spade」は、今季はウエストエンドに会場を移すなど、会場はリンカーンセンターだけに留まらない。前回のコレクションで、ニューヨーク・コレクション史上初となるブルックリンでショーを行なった「Alexander Wang」の会場は、今年はどこになるか。またアメリカを代表するブランド「Ralph Lauren」やニューヨークを拠点に活躍する「Calvin Klein Collection」「Donna Karan New York」などは、どんなコレクションを見せるのか。
 2010年より始まったコレクションのオンライン配信やSNSの台頭により、「実際に会場に行くことの価値」を問われるコレクションは、今季はどんな挑戦を見せてくれるのか、注目だ。