NY市、学校の安全対策強化へ
保護者にSNS点検などを呼びかけ
24日にテキサス州の小学校で21人が犠牲となった銃乱射事件の発生を受け、ニューヨーク市のアダムズ市長は25日、バンクス教育局長とともに記者会見を行い、学校の安全対策を強化する方針を表明した。同日、amニューヨークが報じた。
この中でアダムズ氏は、最近学校で押収したという拳銃3丁を公開し、「取り締まりをどれだけ強化しても、銃の流入は止まらない」と指摘。市内の学校では今学期が始まってから先週末までに、前学期比300%増となる銃20丁を回収したことを明かした。
今後、市内の学校に派遣する警官を増員し、学校や駅で持ち物検査を実施すると約束。「子供を守るために、保護者とパートナーシップを組みたい」と述べ、保護者に子供のSNS投稿や部屋、持ち物を点検するよう呼びかけた。特に銃使用や暴力を助長するインスタグラムや「ドリル・ラップ」と呼ばれる攻撃性メッセージの強い動画に注意するよう伝えた。
バンクス氏も「不審物を見つけたら、報告してほしい」と保護者の協力を要請。学校で回収した銃を巡り、保護者などからの通報があったことや、持ち主である学生は通学時の護身用だと釈明していることにも触れた。また、全校にソーシャルワーカーなど危機対応体制があると説明。各教職員組合と学校の安全対策について話し合い、授業中は校門に施錠することなどを検討するとした。
→ 最新のニュース一覧はこちら←