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ニューヨーク市のビル・デ・ブラシオ市長は4日、主催側が同性愛を支持する団体の参加を長年排除していることを理由に、来月17日に行われるセント・パトリックデーのパレードに参加しない意向を表明した。ただし、パレード以外の関連イベントには参加し、「アイルランド系の人々への尊敬の念を示したい」と話している。
この発表を受け、市内のカトリック連盟総裁のウイリアム・ドナヒュー氏は、「アイルランド系カトリックとは関わりたくないと考える公務員と、並んで歩かなくても済むのは大変喜ばしいことだ」と皮肉たっぷりの声明を出した。
だが同市長は、味方であるはずの政治的左派のグループからも、この決定について非難を受けている。同グループらは、消防士や警察官など市の公務員はパレードに制服を着用して参加しないよう訴えているにも関わらず、同市長は「彼らにはパレードに参加する権利がある」と、参加を容認しているからだ。制服を着た市職員らが参加することにより、同性愛者の人々を排除するパレードの方針に市が賛成であるという印象を与えかねないと、同グループは危惧している。
市長がパレードへの参加を辞退するのは、1993年に同様の理由を挙げたデビッド・ディンキンス氏以来、実に20年ぶりとなる。
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