イーストリバーに浮かぶルーズベルト島が、3年後の2017年にはニューヨークのテクノロジーシーンの中心地になるという。これはコーネル大学とイスラエル工科大学(テクニオン)が共同で設立する「コーネル工科大学」のキャンパスが2017年秋に同島の南半分ほぼ全域にわたる200万平方フィートの敷地にオープンというもので、同島南端のビルの解体作業はすでに開始されている。
同大学は今秋から、マンハッタン区8番街111番地にあるグーグル社のビルに仮キャンパスをオープンし、100人の新入生を迎える。その後、3年後のキャンパスのオープンに合わせ、徐々に規模を拡大していく計画。
マイケル・ブルームバーグ前市長は、市を技術革新における世界の中心地とする事を目指していたが、これまで市には有能なコンピューター科学者が不足していることが問題視されたために、市は同大学で育成される優秀な人材と、大手企業および有望なベンチャー企業を結ぶパイプラインを作ることを目指すと共に、大学の設立により、市が技術分野に真剣に取り組んでいることをあらゆる地域の投資家や企業に示すきっかけになることを視野に入れている。