NY市、一部の保育センター閉鎖

 ニューヨーク市当局は2日、市の保育センター(Pre-K)の施設9か所を閉鎖し、36か所の施設のオープンを延期と発表した。
 市当局者によると、この9か所の施設は安全性と手続き上の問題があるため免許取り消しとなっており、入所予定の児童計265人は別のセンターへ振り替え手続きが取られたが、これらの施設を除いた約1700カ所のPre-Kセンターは、予定通り4日に開校した。
 市当局者は、「Pre-Kに通う子どもは昨年度は2万人、今年度は5万3000人となる」とし、同プログラムの意義の大きさを強調した。
 ビル・デ・ブラシオ市長の選挙公約の目玉であった「無料Pre-Kプログラム」は、600の公立校と1100の地域施設を使用して行われるが、準備期間が短すぎるとの懸念があった。   
 市会計検査官は先週、書類の遅れから安全点検が進まないことを指摘していたが、デ・ブラシオ市長は「単なる事務処理の問題」と答えている。