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米政府が航空各社に対し、靴に仕込まれた新たなタイプの爆弾に注意するよう求めていたことが、20日までに分かった。
複数の政府関係者の話によると、米国をはじめとする各国の当局はテロ組織が新たに「靴爆弾」作りに着手しているとの情報を入手。このため米国土安全保障省は、諸外国から米国へ向かう便を中心に、爆発物に注意するよう警告した。
今回対象となっているのは、海外の約30都市から米国へ向かう直行便で、パリやロンドンのほか、カイロなど中東の各都市も含まれている。これらの便の乗客のうち、米運輸保安庁の「要注意人物リスト」に名前が載っている乗客や無作為に選んだ乗客に対して、追加の保安検査を行う可能性があるとしている。
別の情報筋によると、今回の警戒呼び掛けは特定のテロ計画の情報があるためではなく、あくまでも航空各社に注意の強化を求めるものだとしている。
テロに詳しい専門家によると、近年のテロ攻撃はハイジャックから爆発物の持ち込みへと移行しており、特に手荷物に仕込むタイプが主流となっている。最近では、歯磨き粉や化粧品などのチューブ類に爆発物が隠される恐れがあるとして、米当局がロシアへの直行便を運航する航空各社に対し、警戒を促していた。
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