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2011年に立案された、ハドソン川に架かる橋とトンネルの通行料値上げ計画について、ニューヨーク・ニュージャージー州湾岸公社(PA)の幹部2人が、同州のクリス・クリスティー知事の指示により故意に高額な値上げ案を提示した後、最終的に引き下げていた疑いがあることが分かった。
この疑惑を報道した地元紙によれば、クリスティー知事が自身とニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事のイメージ向上を狙って、この計画を指示した可能性があるという。
通行料値上げ案では当初、14年までにE-ZPass料金を6ドル引き上げる予定だったが、実際には4.50ドルの値上げにとどめるなどしている。
地元紙バーゲン・カウンティー・レコードとスターレッジャーの2紙はこれについて、「値上げ案は当初、住民や一部の州議員の間で強い反対を生んだが、PAは複数回の公聴会をわずか1日で終わらせるなど、透明性を欠く手順で値上げ内容を決定した」と指摘。その理由は「クリスティー知事の指名で幹部となったビル・バローニ氏とデイブ・ウィルドステイン氏が、両州知事のイメージ向上を狙い、意図的に高額な値上げ案を提示した後、これを引き下げるためだった」とする情報筋の話を掲載した。
幹部2人はクリスティー知事の関与を巡って取りざたされているジョージ・ワシントン橋での「報復渋滞」を主導した中心人物とみられており、いずれも同スキャンダル発覚後に辞任している。
2紙はそれぞれ、値上げ計画に関わったというPAの元職員や現職員など複数名の証言を掲載した。
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