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大学進学適性試験(SAT)を運営するカレッジ・ボードは5日、2016年までにSATを改定する計画を明らかにした。同試験の改定は、05年以来初となる。
新SATにはこれまで通り、リーディング、ライティングおよび数学が含まれるが、分析能力により重点が置かれる。
主要な変更点としては、語彙力を試す問題で、これまで実際に学校や仕事の場面で使用されることの少ない単語が問われていた点を改め、より現実に即した問題を増やす。
カレッジ・ボードのデビッド・コールマン会長はこれについて「(SATは)人工的な障害を並べるのではなく、挑戦する価値のある問題を出さなくてはならない」と説明している。
また数学では、大学や社会でより必要とされる代数などの分野に対象範囲を狭める。計算機の使用は、これまで数学の問題すべてについて認められていたが、改定後は一部のみ使用可能となる。さらに、これまでにない試みとして、コンピューターを使った受験も可能になる。
また採点方法は、04年の改定前に使われていた1600点制を復活させる。なお、選択制であるエッセイの点数はここには含まれない。
加えて、誤った回答に対する減点制が撤廃されることから、不確かな場合でも回答を記入することができるようになる。
SATは近年、同様のテストで他団体が運営するACTとの競合で劣勢となっている。ACTは教育カリキュラムにより即した試験として定評があるほか、昨年には15年よりコンピューター受験を開始する旨を発表している。
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