クイーンズ区フラッシングの人通りの多い路上で8日午後5時30分ごろ、中国系男性が口論をしていた相手の中国系女性を射殺した後、自殺するという事件が起きた。
警察の発表によると、事件が起きたのは同地区メイン・ストリートと41丁目の交差点近くで、女性を殺害し自殺したビン・シエさん(51)は、射殺されたヤ・リンさん(46)と、顔見知りだったものとみられている。
犯行現場の道路は閉鎖され、警察による近隣の商店への聞き込み捜査が行われた。同現場と同じブロックのレストランに勤務する調理師の男性は、所用で店を出入りするたびに中国語で言い争う2人の声を聞いており、その口論は同日の午後およそ3時間にわたり続いていたという。
その後2発の銃声が聞こえ、近くの美容室の女性が警察に通報した。また、現場近くの別のレストランに勤務する調理師の男性は、銃声を聞き外に出てみると男性が頭部から多量の血を流して倒れているところを目撃している。
同日夜、白いシーツで覆われ、事件現場に置かれた2人の遺体のまわりには多くの見物人が集まり、中国系ソーシャル・メディア「ウイチャット」には、見物人により撮影された2人の写真が投稿された。
同地区には中国系住人が多く住み、マンハッタン区のチャイナタウンを凌ぐほどで、連日多くの人で賑わっている。