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共同通信
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防衛省のシンクタンク防衛研究所は31日、日本周辺の安全保障環境を分析した年次報告書「東アジア戦略概観2022」を公表した。ウクライナ危機に関する別冊も発表し、中国とロシアの接近は国際社会の分断を招きかねないと指摘。戦闘の長期化や大国間競争の激化に懸念を示した。
別冊は「ウクライナ戦争の衝撃」と題し、軍事侵攻や各国の対応を記述。中国については、ロシアとの関係をさらに強めれば「米国だけでなく国際社会との分断を深めるかもしれない」と言及した。本来、中国は米国との安定的な関係を望んでいるとして「中国がロシアを抱え込む戦略的リスクは大きい」と論じた。