ロウアーマンハッタンにある9.11記念博物館では今月8日から、オサマ・ビン・ラディン殺害作戦の過程を伝え、それに関係する物を展示するコーナーを設けている。
展示品の中には3つの貴重品があり、①任務にあたった米海軍特殊部隊(ネイビーシールズ)チーム6の一員がビン・ラディンの隠れ家を襲撃する際に着用していたシャツ。袖には隊員を従えた兵士の印として、黒い米国旗が逆向きに縫い付けられており、この隊員はビン・ラディンの狙撃手とされている②コード名「マヤ」とされるCIA(米中央情報局)の女性工作員の「チャレンジコイン」。作戦の成功を讃え上官から送られたもので、作戦の行われた2011年5月の日付と赤いXマークがそれぞれの面に刻まれている。これは当時、ブッシュ大統領がアルカイダ幹部のリストを持っており、捕まったり殺害された幹部名を「X」で消していたことが由来している③今年5月の博物館開館以来展示されているビン・ラディンの隠れ家にあったレンガ。
同博物館のジョー・ダニエルズ館長は「正義を守るため作戦遂行に命を懸けた、勇敢な男女を讃えたい。彼らの勇気の証しとなる、これらの記念品を展示できて光栄だ」と語っている。