バスにひかれた女性が死亡 クイーンズ区交差点で

 クイーンズ区エルムハーストで10日夜、バスから降りた直後の女性が、自分が乗っていたバスにひかれ死亡するという事故が起きた。
 同日午後10時ごろ、事故現場から数ブロック離れた場所に住むメラニア・ワードさん(55)は、80丁目を北上していたニューヨーク都市交通局(MTA)のバスQ47に乗っており、アストリア・ブールバードの手前で降車した。停留所から北に向かい同通りをわたっていたところ、ワードさんを降ろしたバスがこの交差点を右折し、ワードさんをひいたという。
 バスでワードさんの隣に座っていたという目撃者の女性によると、ワードさんはバスの前面に衝突したようで、バスを降りて近づくと、ワードさんの身体はバス中央部の下に横たわっていたという。涙を流すワードさんに女性は「眠ってはだめ。呼吸を続けて」と声をかけ続けたが、救急車が到着した時にはワードさんに意識はなく、その後搬送先のエルムハースト病院で死亡が確認された。
 バスの運転手は、事故翌日の時点で起訴されていないが、現場に留まるよう命じられるなど、ニューヨーク市警察(NYPD)による捜査が進められている。
 NYPD広報担当官は、事故当時ワードさんに通行優先権があったかどうかについては明らかにしていない。