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共同通信
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【北京、香港共同】中国共産党・政府が民主化運動を武力弾圧した1989年の天安門事件から4日で33年となった。習近平党総書記が3期目入りを目指す党大会を今年後半に控え、習指導部は政治や社会の「安定」を最優先。体制に批判的な人々や遺族を監視、抑圧し、追悼の動きも厳戒態勢で抑え込んだ。
党は昨年、習氏の権威を一層高める布石として、40年ぶりに「歴史決議」を採択。「動乱に反対して国家政権を守った」と、改めて弾圧を正当化した。
天安門広場や周辺道路では4日、普段より多くの警官や当局者が配置された。中国が統制を強める香港でも、追悼会場となってきた公園が閉鎖となった。