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2014.04.17 NEWS NY

傘のレンタルサービス NY市で今春から


 ニューヨーク市内各所に設置された傘箱で、傘の貸出と返却が行える新ビジネス「ブレラボックス(brellaBox)」がこの春、試験的に始まる。ニューヨーカーにすっかりお馴染みとなった自転車シェアプログラム「シティバイク」とビジネスモデルが似ていることもあり、開始前から大きな注目を集めている。
 同サービスは、最終的には市内500カ所の傘箱に置かれた傘を、12時間2.50ドルで借りることができ、返却はどの傘箱でも行えるというシステム。15ドルで買い取ることができるほか、年間会員制度の導入も予定されている。
 同ビジネスの共同創設者であるジョン・オコナー氏によると、まずはことし5月または6月からマンハッタン区の金融街にあるイベント・レンタル・スペース「ウイ・ウォーク・チャージング・ブル」に傘箱を試験的に設置し、16時間限定でレンタルサービスを提供する。試験期間中は無料で、返却されなかった場合のみ料金をチャージする予定だという。
 また現在も物流システムの詳細については調整中で、今後、資金調達が順調に進んだ場合は、2015年春までに本格展開する意向。
 ニューヨーク市では捨てられた大量の傘や空き缶などにより、下水設備が詰まるなど環境に悪影響を及ぼしているため、高品質の傘を貸し出す同サービスにより、傘の投棄減少を目指す。
 マンハッタン区内で傘の販売店を経営しているある女性は、「同サービスが環境の改善に役立つことは認めるが、長い目で見れば、高品質の傘を購入する方が経済的で賢明」だと主張している。だが、傘を消耗品と考えたり、品質や耐久性よりも軽量感を重視し傘の携帯を不便に感じる人々にとっては、良いアイデアであるとその価値も認めている。

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