習氏、天安門弾圧の「肯定」鮮明

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共同通信

 【北京、香港共同】中国共産党・政府が1989年に民主化運動を武力弾圧した天安門事件から4日で33年となった。遺族や改革派知識人は真相究明を求めるが、長期政権も見据える習近平国家主席は弾圧を肯定する姿勢を鮮明にしている。香港でも表立った追悼行事は難しくなった。

 党は昨年採択した「歴史決議」で、弾圧を改めて正当化。習氏は採択の際に当時の対応を称賛した。

 遺族の会「天安門の母」代表、尤維潔さん(68)は夫を殺害された。平和なデモへの「非人道的な鎮圧」だったと批判している。

 SNSでは4日、検閲を避けるため、事件の隠語「5月35日」やろうそくの画像が投稿された。