池田小遺族、都内に図書室開設

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共同通信

 2001年に8人が犠牲となった大阪教育大付属池田小の校内児童殺傷事件で、長女を亡くした女性が、家族を失うなどしてつらい境遇の人を支える「グリーフケア」のためのライブラリーを東京都内に開設した。事件は8日で21年。事件後に絵本で心が落ち着いた経験から「悲嘆の感情を抱く人の支えになれたら」との願いが込められている。

 ライブラリー「ひこばえ」は東京都台東区の寺院の別棟にある。2年生だった優希さん=当時(7)=を失った本郷由美子さん(56)が20年11月に開いた。切り株から生える若芽を表す「ひこばえ」には、「良い言葉だね」と2人で語らった思い出があった。