Published by
共同通信
共同通信
【北京共同】中国で4日に起きた高速鉄道の脱線事故をきっかけに、安全対策が不十分だとの懸念が出始めている。大雨で発生した土石流が線路に流入するのを防げなかった上、発見も間に合わなかったためだ。一方で鉄道当局は、死亡した運転士を「英雄」とたたえている。
事故は貴州省の山間部で起きた。中国メディアによると、列車はトンネル出口付近の線路に流入していた土砂に突っ込み、約1.5キロ前方の駅構内で止まった。先頭部が大破して運転士1人が死亡。乗客・乗員計8人が負傷した。
中国メディア「財新ネット」は、土砂災害が原因の脱線事故はここ2年で3回目だと指摘した。