ニューヨーク州ローチェスター市に住む男が16日、イスラム教スンニ派の過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のために、新メンバーを募集していたとして連邦大陪審により起訴された。
連邦検事局の起訴状によると、イエメン生まれで米国籍を持つムフィド・エルフジー被告(30)は、イエメン人の男性をISISのメンバーとして採用するために資金を調達し、男性のシリア渡航費用として600ドルを送金した疑いがもたれている。
エルフジー被告は4月、連邦捜査局(FBI)の情報提供者と共にバッファロー市へ行き、イエメン人男性のためにパスポートを取得。また、同情報提供者に現金1050ドルで拳銃の購入を依頼し、5月に地元のウォルマートの駐車場で、消音器が装着された拳銃2丁と銃弾を受け取っているところを逮捕された。
同被告は、戦争帰還兵や地元に住むシーア派教徒を殺害する目的で武器を入手していたものとみられており、米国が外国テロ組織に指定した組織に対し、物質的および資金的支援を提供しようとした罪、米国の軍人や職員に対する殺人未遂、未登録の消音器付き拳銃の所持、凶悪犯罪を助長する目的での拳銃および消音装置の所持などで起訴された。
同被告は偽名を使い、アルカイダや暴力的な聖戦、シリアのスンニ派暴徒を支持するコメントを短文投稿サイト「ツイッター」に投稿していたという。