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共同通信
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名古屋出入国在留管理局の施設で昨年3月、収容中に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=の遺族が国に約1億5600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が8日、名古屋地裁(佐野信裁判長)で開かれた。遺族側は、違法な収容を続けて必要な医療を提供しなかったと主張。妹のワヨミさん(29)は「日本政府は責任を認めてほしい」と訴えた。国側は請求の棄却を求めた。
弁護側は、収容中の様子を収めた監視カメラ映像の全データを開示するよう国側に要求。「遺族には真実を知る権利、裁判官には知る責務がある」と強調した。