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共同通信
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日銀の黒田東彦総裁は8日の衆院財務金融委員会で、批判を招いた「家計が値上げを受け入れている」という6日の講演での発言について「表現は全く適切でなかった」と述べ、撤回した。黒田氏は7日に陳謝したばかりだが、事態の早期収拾のため、中央銀行総裁として極めて異例な発言撤回に追い込まれた。立憲民主党の桜井周氏らへの答弁。
黒田氏は6日、東大教授が実施したアンケートで「なじみの店でなじみの商品の値段が10%上がった時にどうするか」との問いに、半数以上が「その店でそのまま買う」と答えたことを紹介。「家計の値上げ許容度の改善につながっている可能性がある」などと発言した。