結婚相手求める女性がマッチメーカーを提訴

 真剣に結婚相手を探していた女性が、希望した条件と異なった相手しか紹介されなかったとして、結婚相談所を相手取り、支払った料金の全額返還を求めてニューヨーク州高位裁判所に提訴した。
 マンハッタン区で不動産仲介業を営む原告のオードリー・リューベンさん(61)はことし5月、同区ソーホーと英国ロンドンに本部を置く交際相手紹介サイト「リチャード・イーストン」に10万ドルを支払い、真剣に結婚を考えている男性を紹介するよう依頼した。13カ月間に15人を紹介することを約束した同紹介所は、原告に先ず2人の男性を紹介したが、両者ともリューベンさんの希望した条件とは異なり、結婚願望はなかった。また、2番目に紹介された男性は、リューベンさんに「なぜ、結婚などしたいのか」と質問したという。同紹介所経営者のイーストン氏にリューベンさんが苦情を訴えたが、イーストン氏は不親切な態度でリューベンさんからのメールや電話にも返事を返さず、最終的には音信不通になったという。
 リューベンさんによると、同紹介所のスタッフは結婚仲介業者としての十分な経験もなく、訓練も受けていないようだったという。
 州法では、紹介料が25ドルを超える結婚相談所は決められた最低数以上の相手を毎月紹介することが義務付けられている。また、2カ月連続で紹介がなかった場合は客からの契約の取り消しが可能で、取消料を差し引いた全額の払い戻しを受けることができる。