ビル・デ・ブラシオ市長は18日、ブロンクス動物園で行われた記者会見で、来年より市の身分証明書(IDカード)の導入を予定しているとし、その内容が発表された。
このIDカードは、不法滞在者でも銀行口座開設やアパートの賃貸契約などを可能とし、リンカーン・センターやアメリカ自然史博物館、スナッグハーバー文化センターなど市の33の文化施設を、これらの施設の年間会員と同様に無料または割引価格で利用できるという。また、ブロンクス動物園では、同カード所持者は1年間、年間会員(79ドル相当)と同等の特典を得られ、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックで映画を見る際には、料金が5ドル割引となる。クイーンズ区ロングアイランド・シティーのカフェテリア式レストラン「M・ウェルズ・ダイネット」では、飲食代が10%割引になり、メトロポリタン美術館では入館料が無料。シティー・バレーでは、公演本番を除くリハーサルやセミナーに参加することができる。
IDカードは、市に居住する14歳以上の者なら誰でも申請でき、滞在資格などは問われない。市は、カードの幅広い普及を望んでいる。