自転車による死亡事故再び 競技用自転車の規制進む中

 18日にセントラルパークで競技用自転車にはねられ重体となった女性が22日の朝、亡くなったと伝えられた。ニューヨーク市警察(NYPD)によると、専用レーンを走っていた自転車が63ストリート付近の交差点でほかの歩行者を避けようとして女性に衝突したという。
 ニューヨーク・ポスト紙などによると被害者のジル・ターロブさん(59)はすぐに病院に搬送されたが脳死状態であり、人工呼吸器で延命されていた。
 目撃者の一人は「自転車を運転していた男性は彼女に避けるように叫んでいたが、恐らく彼女には聞こえていなかった」と話した。また別の目撃者によると「彼女はかなり強くはねられ顔の右側をひどく損傷し、全身血だらけになっていた」という。
 警察によるとターロブさんをはねたジェイソン・マーシャルさん(31)も肩と手を負傷し病院に運ばれたが既に退院している。事件は現在捜査中でマーシャルさんは現時点では告発されていない。
 NYPDはスピード違反取締装置の設置、交通違反切符の発行、パンフレットの配布を通してセントラルパークを走る競技用自転車の規制を進めてきた。しかしことしの8月にもジョギング中の男性が自転車にはねられ死亡している。

競技用自転車は、ことし10月から時速25マイル(約40km)に 引き下げられる市内の制限速度を上回るスピードもでる