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2014.06.16 NEWS NY NEWS

通勤利用者増加に備え駅改良 用途地域変更で変わるグラセン周辺

「ニューヨークの玄関口」として、連日多くの人々が利用するグランドセントラル駅(photo: Hattori)


 ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、計画されているマンハッタン区ミッドタウンイースト地区を世界レベルのビジネス特化地区にするという用途地域変更に伴い、同地区内の地下鉄駅の大規模改良を視野に入れているという。
 これには、莫大な費用を要することが予想される。MTAの会長兼最高経営責任者トーマス・プレンダーガスト総裁は米経済誌クレインズによる最近のインタビューで、同地区の用途地域変更後に予想される通勤利用客の増加に対応するため、地下鉄4、5、6、S線のグランドセントラル駅、E線とF線の53丁目/5番街駅の大規模改良が必要になると指摘した。
 グランドセントラル駅では、改札口から地上階へと続く新しい階段の建設、歩道の改良、プラットフォームから改札口へ向かう利用客が改札口の場所を見つけやすくするための構内の再設計などが計画されている。同駅では現在、1時間に29の列車が通過できる信号システムを採用しているが、混雑により実際には26〜27本しか通過できていない。混雑の緩和が実現すれば、1時間に現在より4000〜6000人多い利用者が、同駅を通過することができるようになるという。
 ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ前市長が提案した用途地域変更により、ミッドタウン地区では今後、1万6000件の新たな雇用を生み出すことが予想されている。

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