販売店拡大を目指している食料品メーカーにとって理想的なスタート地点と言えるのが、ホールフーズマーケットと言われている。
食料品メーカー、リトル・ダック・オーガニックの創立者ザック・ノルマンディン氏は会社立ち上げの際、ホールフーズに置かれている商品やその商品の原材料、見た目を参考にしたという。ほかのスーパーでも自社商品の販売を試みているが、大抵の場合ホールフーズで認められればスーパー業界全体からも認められるため、同店を出発点とした。「ホールフーズは、ほかのスーパーがどのような商品を提供すればいいのかという基準を作り出している」とノルマンディン氏は話す。彼はホールフーズと繋がりのある仲買人を通して店頭に自社製品のグミキャンディを販売してもらうようこぎつけ、現在は東海岸の30店舗で販売されている。
ホールフーズで販売される商品は地区ごとに決められ、全国販売される商品は少ないものの、全米に300店舗を構え自然食品やユニークな食材を取り入れることで知られている同チェーンは、創設間もないメーカーにとっては絶好のスタート地点と言える。
そのほかにも、ノーホーに拠点を置くHeart of Tea社のメッシ・ジェラミー氏は一番近くにあったホールフーズに紅茶のサンプルを持ち込み、マネージャーに直談判した結果、現在は25店舗のホールフーズで販売されているなどの例もある。